時事ネタ - 日傘男子と傘の歴史
文=秋津燈太郎
20年前に比べて最高気温の平均が4〜5℃も上昇しているとの噂を聞いて、さすがに日傘を導入しようと思った次第である。ひとであれモノであれ、自分と関わるものは多少なりとも歴史を知っておいたほうが良いという持論があるので、わずかではあるが調べてみた。
2013年に流行語大賞に「日傘男子」という言葉がノミネートされていたことを思うと、日傘をさす男性は少し前から増えつつあったようだ。じゃあ、もっと前から使っているひとはいるのかしらと調べてみたら、沖縄には半世紀も前から日傘を愛用している男性がいた。
ところで、沖縄戦を経験した彼にとって日傘は平和の象徴らしいのだが、沖縄の葬儀では、出棺がもし昼ならば黒い日傘を棺にさすならわしがあるので、ともすれば死の象徴と捉えることもできるだろう。
「傘」という物はそもそも神秘的な性質を帯びており、その起源は古代文明にまで遡れるのかもしれない。以下の記事では雨傘と日傘の別なく、「傘」の歴史について特集している。
雨傘よりも日傘の誕生の方が早いこと、傘は女性によく使われていたらしいこと、日傘は雨傘よりも装飾性に富んでいたことなどが図版と併せて述べられている。気になる方は読んでみてほしい。