抒情歌

2017年に設立した同人サークル抒情歌のブログです。主に文学フリマで『グラティア』という文芸同人誌を頒布しています。

コンテンツ-音楽

日本語ヒップホップ - 不可思議/wonderboy

文=寝惚なまこ 滾々と湧き出る無力感の源泉は交わりのある人々の眼差しではなく鏡越しの充血した両眼にこそあると気付いたのは数年前のこと。文芸創作にうつつを抜かし、履修した講義を悉くサボって喫茶店に籠りラップトップと睨み合う日々を過ごしていた大…

アニメソング - 大槻ケンヂと絶望少女たち「林檎もぎれビーム!」

文=竹宮猿麿 www.youtube.com www.youtube.com ゼロ年代最後の年の2009年、筆者はまだ中学生で、社会や文化の雰囲気はどこか薄暗かった。当時の筆者は「将来はサラリーマンになりたい」と漠然と思っていた。サラリーマンは「ふつうの人間」だけが成れる…

悪いオタクとは何か、そしてこのオタクソングがすごい!という話

文=秋津燈太郎 先日、印象に残った今年のオタクソング(アニソン、ゲーソン、声優の楽曲など)を紹介してくれと悪いオタクの友人に頼まれた。どうせブログのネタもないしざっくり紹介するかと思っていたのだが、どのような基準で選んでいるのかを示さないと…

アニメソング - 岡崎律子『For フルーツバスケット』『小さな祈り』

文=竹宮猿麿 www.youtube.com www.youtube.com アニメ版『フルーツバスケット』(2001年)の再放送をはじめて観たのは小学五年生の頃で、そのときにオープニングテーマとエンディングテーマを歌っていたのが今は亡き岡崎律子さんだった。 『フルーツバ…

ヒップホップ音楽 - PHARAOH『ДИКО, НАПРИМЕР』

文=榊原けい www.youtube.com 以前の記事で 「検索ボックスに「ロシア ヒップホップ」や「russian hiphop」などと打ち込んで色々な曲を聴いてみました。 とりあえず、聴いたものの中でいいなと思ったものをごく簡単に、何回かに分けて紹介していこうと思い…

アニメソング - bôa「Duvet」

文=竹宮猿麿 www.youtube.com 筆者の周りにはいつもアニメ好きな友人たちがいたし、今でもそうだ。 これには世代の問題もあるだろう。筆者の世代(1994年前後)は、中学生になるかならないかという時期に「灼眼のシャナ」(2005-2006年)、「…

UTAUオリジナル曲 『ホワイトナイト』

文=榊原けい このところ、実家付近の景色をよく夢に見る。 現れるのは薄暗い公共施設や外界の音が遮断された雑木林――私が不登校のころに彷徨っていた場所ばかり――である。 治療のためと言い張ってアルバイトで生活の諸経費を稼ぎながら大学へ通うことで何か…

活動日誌 - あいみょん『君はロックを聴かない』

文=秋津燈太郎 どうも、抒情歌の秋津燈太郎です。つい昨日、抒情歌内で会議が開かれましたので、本日はその報告をいたします。 文フリの報告ひとつすらしないのに今更かよと思われるかもしれませんが、それというのも日頃から活動を応援してくださっている方…

ヒップホップ音楽 - Каста『Радиосигналы』

文=榊原けい www.youtube.com こんにちは。 少し前「そういえばロシアのラップを聴いたことがないな」と思い立ち、検索ボックスに「ロシア ヒップホップ」や「russian hiphop」などと打ち込んで色々な曲を聴いてみました。 とりあえず、聴いたものの中でい…

ロック音楽 - NICO『Chelsea Girl』

文=秋津燈太郎 youtu.be あなたの腕のなかに横たわっているとき、あなたはときおりわたしに尋ねる。歴史上のどんな瞬間に生きていたかったかと。コレットが死んだ週のパリ、とわたしは答える。一九五四年八月三日のパリ。数日後には国葬が営まれ、墓のかたわ…

クラシック音楽 - グレン・グールド『モーツァルト:ピアノソナタ第八番 イ短調 K. 310(第一楽章)』

文=竹宮猿麿 www.youtube.com 最近はグレン・グールドが演奏するモーツァルトを聴きました。筆者は専門的な音楽教育を受けておらず、クラシック音楽についてはほとんど知識がありませんが、なぜか昔からグレン・グールドの演奏するものだけは気に入っていて…