グラティア
〈作者〉という概念がひとびとの文学観を支配し、解釈といえば作品にこめられた〈作者〉の気持ちやテーマを読みほどくことだった当時のなかで、批評家ロラン・バルトが提唱したのが「作者の死」でした。「文学ないしテクストは自律しているため〈作者〉とは…
11月の文学フリマ東京までの活動としてブログを運営しようという話になって、最初の記事はサークル主宰の僕、榊原けいが担当することになった。 このブログでの記念すべき第一回となる今回は、僕たちが作った『グラティア』第一集の表紙について、制作の工…
人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける 紀貫之 文芸同人サークル「抒情歌」が発行している『グラティア』の第一集は、評論、随筆、小説とジャンルの違う3作品を収録した同人誌だ。 各作品をひもとき読み比べてみると、それぞれジャンルも…